「しっかり寝たのに疲れが取れない」
「朝起きると腰や肩が痛い」
「膝がこわばって起き上がるのがつらい」
このような声を、日々多くの方から伺います。
実はその不調、睡眠の“質”の低下が原因かもしれません。
人間の体は、眠っている間に「回復」「修復」「再生」を行うように設計されています。
しかし、質の悪い睡眠が続くと、自律神経が乱れ、筋肉が休まらず、結果として腰痛・肩こり・膝痛といった慢性症状が悪化していきます。
睡眠は「体を休める時間」ではなく、「体をつくり直す時間」なのです。
自律神経の乱れが「痛みを増やす」
睡眠の質が悪くなると、まず乱れるのが「自律神経」です。
本来、夜は副交感神経が優位になり、体がリラックスモードへ切り替わるはずですが、
眠りが浅かったり、ストレスや環境要因で交感神経が過剰になると、体は常に“戦闘モード”のままになります。
東京医科歯科大学の研究(2019年)では、睡眠不足の被験者は筋肉の硬直度が平均で15〜20%上昇することが確認されています。
また、カリフォルニア大学バークレー校の睡眠脳科学チームは、睡眠時間が6時間を切ると痛みを感じる脳領域(島皮質と体性感覚野)の活動が40%増加すると報告しています。
つまり「よく寝ていない」だけで、同じ刺激を“より痛い”と感じやすくなるのです。
交感神経が優位になると、筋肉は収縮状態を維持します。
筋肉が固くなると、毛細血管が圧迫され、血液やリンパの流れが悪化。
酸素や栄養が行き届かず、老廃物や乳酸が溜まり、「痛み」「しびれ」「だるさ」として現れます。
寝ても回復しない、朝がつらい、日中に集中できない。
それは、体が「休息モードに入れていない」サインです。
科学が示す「良質な睡眠」と痛みの関係
近年の医療データでは、睡眠と筋骨格系の関係が次々と明らかになっています。
・ハーバード大学医学部の研究では、睡眠障害のある人は慢性腰痛リスクが約2倍になることが報告されています。
・フィンランド国立保健研究所の追跡調査(約3500名・10年間)では、寝不足が続く人は膝関節痛の発症率が1.8倍に上昇。
・日本整形外科学会の報告でも、「睡眠の質が悪い人ほど肩こりの重症度が高く、痛みの回復が遅い」傾向が示されています。
つまり「どんなに施術を受けても」「どんなに運動をしても」、
睡眠の質が悪ければ回復力は半減してしまうのです。
睡眠の質を上げる3つの方法
① 寝る前に寝室を十分に換気する
室内の二酸化炭素濃度が高いと、酸素供給量が低下し、脳の覚醒度が下がります。
スウェーデンのカロリンスカ研究所の実験では、就寝前に5分間換気を行うだけで睡眠中のCO₂濃度が20%低下し、深睡眠時間が平均42分延長しました。
二酸化炭素濃度が高いと脳は「酸欠」と判断し、交感神経が働き続けるため、深い睡眠に入れなくなります。
特に冬場の密閉空間では、加湿だけでなく「空気の入れ替え」が睡眠の質を左右します。
② 寝室の温度を18〜19度に保つ
深い睡眠(ノンレム睡眠)に入るためには、「体温を下げる」ことが必要です。
人間の体は眠りに入る直前に手足から熱を放出し、深部体温を0.5〜1℃下げることで入眠スイッチが入ると言われています。
ハーバード・メディカル・スクールの研究では、寝室の温度が18〜19℃の時に最も深い睡眠が得られ、成長ホルモン(修復ホルモン)の分泌量が最大化されると報告されています。
特に冷え性の方ほど、寝室をやや低温に設定して温かい寝具で体表を保温する方が、体内の温度リズムが整い、熟睡しやすいことが分かっています。
③ ベッドや布団でスマホ・本を触らない
寝る直前のスマートフォン・タブレット・テレビの光(ブルーライト)は、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を抑制します。
国立精神・神経医療研究センターの実験では、就寝前にスマホを30分見た群は、入眠までの時間が平均40分遅延しました。
また、「ベッド=情報・活動の場所」と脳が学習してしまうと、眠ろうとしても自律神経が交感神経優位のまま。
これが「寝ても疲れが取れない」「寝つきが悪い」大きな原因になります。
ベッドでは“何もせず、眠るだけ”。この習慣が最も強力な睡眠改善法です。
睡眠は“治療”の一部である
整骨院・ジムでは、体を整える・鍛えることが主な目的ですが、
その「回復と修復」を支えるのは間違いなく“睡眠”です。
筋肉は睡眠中にしか再生されません。
成長ホルモンやテストステロン、メラトニンなどの修復ホルモンは、深い睡眠(ノンレム睡眠時)に最も多く分泌されます。
つまり、睡眠こそが“最強のリハビリ時間”です。
いくら施術を受けても、睡眠が浅ければ修復が追いつきません。
逆に、しっかり眠れている人は施術効果の持続時間が長く、回復スピードも速い。
私たちK2整骨院では、「治療・運動・睡眠」を三位一体で整えることを最も大切にしています。
向後敦史からあなたへ
痛みの根本改善は、眠っている間に決まります。
睡眠の質を上げるということは、自分の中に“回復力のスイッチ”を入れることです。
人は誰でも、本来「自分で治る力」を持っています。
それを引き出すのが、正しい知識と習慣です。
だから私は、ただ痛みを取るだけでなく、
“再び痛みを繰り返さない体”を共に創る整骨院でありたいと思っています。
健康とは、偶然の結果ではなく、正しい選択の積み重ねです。
今日からできる小さな一歩──寝室の換気、温度、スマホを置く。
その積み重ねが、あなたの明日の笑顔を変えていきます。
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